Semi-flexible pavement

半たわみ性舗装

半たわみ性舗装は、アスファルト舗装とコンクリート舗装の利点を兼ね備えた先進的な舗装技術です。この舗装は、開粒度アスファルト混合物の空隙に特殊セメントミルクを浸透させることで、柔軟性と耐久性を両立させています。セメントミルクの浸透深さにより、全浸透型と半浸透型の2種類があり、特に車道には高い強度と耐久性を持つ全浸透型が一般的に使用されます。
使用される特殊セメントミルクには、普通タイプ、早強タイプ、超速硬タイプがあり、それぞれの養生時間が異なります。普通タイプは約3日、早強タイプは約1日、超速硬タイプは約3時間で硬化が完了します。これにより、工期の短縮が可能となり、施工現場の効率が向上します。
半たわみ性舗装は、通常の密粒度アスファルト舗装と比較して、以下の点で優れた性能を発揮します。まず、塑性変形抵抗性に優れており、わだち掘れの発生を抑制します。さらに、耐油性や難燃性にも優れ、石油製品や高温に対して強い耐久性を持ちます。また、明色効果があり、顔料を添加することでさまざまな色に着色することも可能です。

半たわみ性舗装の特徴

塑性変形抵抗性

わだち掘れの発生を抑制し、路面の形状を長期間維持します。

耐油性と難燃性

石油製品や高温に対して高い耐久性を持ち、燃えにくい特性があります。

明色性と着色性

明るい色の舗装が可能で、デザイン性の高い路面を実現できます。

迅速な養生

特殊セメントミルクのタイプに応じて、3時間から3日で施工が完了します。

半たわみ性舗装の用途

  • 重交通道路
  • 高荷重を受ける駐車場
  • 工場や物流施設の敷地内道路
  • 空港の滑走路や誘導路
  • バスターミナルやトラックターミナル

半たわみ性舗装は、柔軟性と高耐久性を兼ね備えた革新的な舗装技術であり、特に重交通や高荷重がかかる場所で、その優れた性能を発揮します。また、迅速な施工が可能であり、工期短縮とコスト削減にも貢献するため、多様な用途での採用が進んでいます。